切れハシろぐ

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着脱できるとこんなに便利になるのか【TB-A20MFLNSPLL レビュー】

ELECOMさんから発売されたペーパーライクフィルムを購入しました。早速使用してみたので、写真を交えてその感触などをメモしていこうと思います。

使ってみた

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パッケージ絵がキレイ。時代設定が謎ですが...

まずはパッケージを見てみます。今回購入したのは「ケント紙タイプ」です。
パッケージに大々的に絵がプリントされていたり、デジタル画材「intLabo」の説明書きがされていたり、「描き心地」と謳われていたりと、主に絵描きのユーザーさんに向けられた商品であることを予感させる要素が散りばめられています。僕はお絵描きが大の苦手ですが...。

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内容物は2つだけ

中には、着脱式ペーパーライクフィルム(画像左側)と収納ケース(画像右側)の2つが入っています。必要最低限の内容ですね。

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貼り付け部をアップで

iPadとの接着部には、糊ではなく『ナノサクション』という素材が使用されています。これは表面に存在する無数の小さい吸盤によってiPadに吸着するようで、埃やゴミがつきにくく、接着面を触ってみてもベタベタと手につきにくくなっています。
ちなみに、汚れても水で洗えるようなので、今後長期使用レビューをお届けすることがあれば、その時にまた触れてみようと思います。

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貼り付けてみた

iPad Pro 11-inch(2018)に貼り付けてみました。着脱式なので、位置合わせがしやすくなっているように思えます。

なお、この製品は「iPad Air(第4世代)」向けとして販売されていますが、きちんとTrueDepthカメラ部分に被らないようフィルム上部がくり抜かれているため、iPad Pro 11-inchに貼り付けても問題なくFace IDで認証できます。また、フチの黒い接着部がディスプレイに被ることもありません。

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剥がして着けて、剥がして着けて...

当たり前ですが、きちんと着脱できます。

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なんで「違いの分からない男(汗)」と書いたかは覚えてません

フィルムのある状態 / ない状態でそれぞれ文字を書いてみましたが、やはり多少の引っ掛かりがある方が文字が書きやすいですね。
ない状態ではペン先がよく滑るため、「紙と鉛筆」とはまた違う力加減で書くこととなります。線を止めたくても止めにくく、文字が少しだけ崩れるというか、汚くなるような、そんな感覚がありました。
しかしフィルムがある状態では、程よくペン先に抵抗があり、「紙と鉛筆」に近い力加減で文字を書くことができるため、しばらく書き続けていても比較的ストレスを感じにくかったです。

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ふと東海道線の駅名を羅列してみた

また、フィルムの表面は反射防止加工が施されているので、画面への光の写り込みが多少軽減されます。

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やわらかい素材の収納ケース

フィルムを外して収納ケースにも入れてみました。ケースの上下に少々ゆとりがあります。
ちなみにケースの印刷の裏面には、フィルムを収納する向きが記載されています。

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留められます

収納ケースが不意に開かないよう、留めておく部分もきちんと設計されています。

いいところ / いまいちなところ

いいところ

必要な時だけ紙っぽくできる

今までのペーパーライクフィルムでは、ペンでの書き心地向上と引き換えに高精細な画面を手放さざるを得なかったのですが、フィルムが着脱できるようになったことで、普段は高精細な画面でiPadを使い、ペンを用いる時だけフィルムを貼り付けて書き心地を向上させる、いいとこ取りな使い方ができるようになりました。個人的には嬉しいポイントです。

接着部分が良い

糊を使わずに吸盤の仕組みで貼り付けているので、糊が画面に残ってしまう心配がありません。剥がした後に、接着した跡が残らないため、個人的には好印象です。

いまいちなところ

強度が心配

今まで使ったフィルムの影響もありますが、Apple Pencilの使用でフィルムの表面にどれほど傷が入るのかが今から心配です。
また、収納ケースも含めやわらかい商品なので、カバンなどに入れて持ち運んでいる最中に折れ曲がったりしないかも心配です。3,000円近かったのですぐに捨てざるを得ない品質では困りますが...流石にそれはないと願いましょう...。

ちょっとだけ手間

こんなことを言い出したら本末転倒な気もしますが、やはり毎度使うたびに位置を合わせてフィルムを貼るのは少し手間です。ただ、取り外しできるメリットの方が大きいので、そんなに気にしてはいません。ぶっちゃけ、ただの言いがかりです(笑)。

【おまけ】僕のiPadフィルム歴

かれこれiPadを使い始めて1年弱が経ちますが、その間に実はフィルムを3回購入しており、しかも現在は何も貼らずに使用しています。
経歴としては、

  1. ガラスフィルム
    →指紋がよく付く上に拭き取りづらかったため、3か月ほどで剥がす
  2. 何も貼らずに使用
    →Pencilで文字が書きづらいため、フィルムを貼ることに
  3. ペーパーライクフィルム(1枚目)
    →傷/指紋などの汚れが目立ったため、5か月ほどで剥がす
  4. ペーパーライクフィルム(2枚目)
    →汚れや指紋がよく付く上に拭き取りづらかったため、1か月半ほどで剥がす
  5. 何も貼らずに使用
    (↑イマココ)

こんな感じです。今回は、そんな環境のもとに「着脱式」ペーパーライクフィルムがやってきました。

おわりに

今までは、「文字の書きやすさ」か「画面の美しさ」の一方を諦めなければならなかったわけですが、このフィルムを使うことでどちらも諦めずにiPadを使えるようになります。

正直なところ、3,000円近い価格のフィルムなので躊躇されるかもしれませんが、取り外しできることはそれだけ価値があると思っています。

Apple Pencilユーザーの方は、ぜひ一度検討してみてください。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

また次回の記事で、お目にかかりましょう。