切れハシろぐ

日々の切れハシ、ぽつぽつと。

機能は最小限だけど、(在庫があれば)これが自転車鍵の最適解。【SESAME サイクル】

自転車ライフが捗りそうな「SESAME サイクル」を購入し、取り付け、使い始めてしばらく経ったので、いろいろ書いていこうかと思います。

開封 / 取り付け

ごめんなさい、無心で取り付けまで済ませてしまっていたので、何も写真がありません...。

ですので、SESAME サイクル公式の取り付け方法を参考にしていただけると幸いです。

ちなみに、取り付けた写真はこちら。

白フレーム × 白ロックという最高のペア

今回取り付けた自転車はブリヂストンさんの「オルディナ F5B」。
今回、SESAMEに付属の金具は使わず、もともと装着されていたサークル錠の金具を流用して取り付けています。

つまみの色の主張が激しいところが惜しいですが、全体的にコンパクトに仕上げられています。

使い方

自転車鍵として取り付けるものなので、「施錠」「解錠」の2つの機能を主に使います。

施錠

つまみを持って、鍵を締めます。

以前使用していたスマートロック(後述)は、施錠も電動でされるタイプでしたが、こちらは手動で施錠するタイプです。

電動→手動への変化は、一見劣化にも思えるポイントですが、電池切れのときでも後者であれば鍵としての役割を果たしてくれるので、個人的には気にならないどころか前のやつより良くなったと感じています。

解錠

以下のいずれかの操作で解錠することができます。

  1. 付属のキーを鍵穴に刺してひねる
  2. アプリ内のボタンをタップする
  3. iPhone/Apple Watchの「ショートカット」Appのコマンドを実行する

電力に頼らない解錠方法(1.)が備わっていることで、SESAMEの電池が切れたとしても、自転車鍵としての役割を果たしてくれます。
またApple Watchを使う身としては、ショートカットAppと連動させることができる点は地味に便利だなあと感じています。(後述)

ちなみに以前のものは、「アプリ内のボタンをスライド」か「本体ボタンを操作」で解錠していました。

便利にしてみる

「ショートカット」Appとの連動

SESAMEAppleの「ショートカット」Appに対応しており、以下のコマンドを実行できます。

  • 解錠する
  • 施錠する (サイクルでは使用不可)
  • 解錠⇆施錠 (サイクルで使えるか未確認)

Apple Watchでサイクリングの記録を開始したり、外出前にHomeKit対応の家具家電を操作していたりなど、自転車に乗る前にやっていることを一度ショートカットとしてまとめてしまえば、日々のおでかけがよりスムーズになりますよ。

僕の場合、自転車に乗るときは

  1. 自転車を解錠する
  2. Apple Watchで「サイクリング」ワークアウトを開始

といったことを毎回行っているので、今回これらをショートカットにしてみましょう。

2つのアクションを組んでみた例

ショートカットを構成していると、「セサミの名前」という入力欄が出てきます。
ここには「セサミ」Appで設定した鍵の名前をそのまま入力します。選択式ではないので、一言一句間違えないように入力します。

自転車のブランド名を鍵の名前にしてます

一通りショートカットを組み終えたら、右下の再生ボタンを押して、動作を確認してみましょう。
SESAME サイクルが近くにある状態であれば、解錠した後にWatchでワークアウトの記録が始まります。

動作が確認できたら、使いやすいところにショートカットを配置してみます。
たとえば、iPhoneのホーム左端のウィジェット画面に配置してみたり、Apple Watchのコンプリケーションとして配置してみたりと、すぐに実行できる場所に置くと便利です。

僕は専らWatchから呼び出してます

電子鍵のシェア

家族/友人と鍵をシェアすることができます。

これについては自転車をシェアするような人がいないため、僕は使用していませんが、どうやらQRコードを読み取って共有できるそうです。

いいところ / うーんなところ

いいところ

電動と手動のバランスが良い

自転車スマートロックの中には全ての動作を電動で行うものも存在しますが、SESAME サイクルは解錠のみ電動で行えます。

フットワークの軽さが利点の自転車では、電動で施錠が終わるのを待つより、手動で締めたほうが手っ取り早いでしょうから、この「電動と手動のバランス」は絶妙に思えます。

また「解錠のみ」の機能のおかげか、電池寿命はCR123A 1本で公称3年と長めなのもうれしいポイントです。

アプリのUIがシンプル

セットアップや解錠、鍵の共有などに使う「セサミ」アプリは、必要最低限なボタン配置で、見た目もスッキリしています。

また他社のスマートロックだと、日本向けにアプリが最適化されていないこともありますが、セサミは日本語対応がしっかり行われていると感じました。*1

深く考えずとも、自然に使えるUI/UXに仕上げられていて、個人的には好印象です。

ショートカット対応は強い

先ほどあったショートカットを作成してから、Siriに頼むだけで自転車のルーティンを済ませられるようになったので、お出かけがだいぶスムーズになりました。

ショートカットに対応していることで、「玄関扉用のSESAMEを締めて、自転車のSESAMEを解錠する」みたいなタスクも容易に行えたりと、活用の幅がだいぶ広がるので、地味ではありますが「ショートカット対応」は推していきたいポイントです。

うーんなところ

つまみの耐久性が気になる

個体差はあると思いますが、僕の個体では最近つまみの水色パーツの部分が回るようになりました。

取れたときは、接着剤なんかで付け直せばいいだけの話ですが、気になるポイントではあるのでここに挙げておきます。

色が白のみ

公式通販サイトのレビュー欄にも同じようなことを記されているユーザーさんがいましたが、カラーバリエーションが(2022/11/18時点で)白のみです。

僕が保有する自転車は、たまたま白いフレームのものだったので都合がよかったのですが、世の中すべての自転車が白色なはずがないので、組み合わせによっては鍵がすごく目立ってしまうことも考えられます。

もし今後製造元の方がよりおすすめしていくのであれば、黒色などの他のカラーの選択肢を用意しておくことは悪くない手でないかと感じました。

在庫が不安定

2022年4月に購入したときは、何の問題もなく購入できましたが、最近は公式通販サイトで「売り切れ」の状態が続いています。なので、レビューを書いておいてなんですが、現在は購入できません...。

公式のレビュー欄を確認してみると、どうやら2022年9月下旬ごろには売り切れが続いていたようです。

2020年末の発表からもうすぐ2年経とうとしていますが、新型が登場するのか、はたまた生産終了なのか。いずれにせよ、公式から何らかの案内は行っていただきたいところ。

おまけ

スマートロックといえば、僕は以前「LINKA Smart Lock」を取り付けていました。
記事としても書いていますが、文句はありつつ便利に使わせてもらえてました。

あれから半年ほど使用しましたが、バッテリーがかなり劣化してしまったようで、電源に繋ぎながらでないと施錠/解錠できなくなりました。正直なところ、利便性がかなり落ちたので、その後泣く泣く取り外して元の鍵に戻しています。

それからしばらくして、3月にふと目にしたSESAME サイクル。

数日悩んで、購入して、取り付けて、使い始めました。

かれこれ7か月経過しますが、いやあ...便利っす。

(このときブログのことが頭になかったので、開封の儀の写真とかはないです、すみません...)


ちなみに、これから1人暮らしも控えているので、玄関の扉に「SESAME 4」を取り付けてみようかとも考えています。どうしようかな...

*1:最近のMicr○s○ftさんみたいな機械翻訳頼みな日本語ではなく、ノリは海外っぽいけど自然に読める日本語なので、よく頑張っているなあとしみじみ思いました。